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「営業」「与信審査」「顧客管理」の三つが仕事の柱

クレジット業界では、消費者金融や一部の店舗を除き、銀行など他の金融機関のように、街の一等地の一階にトーンと店舗を構えるということはない。そのほとんどがビルの階上店舗だ。というのも、顧客が来店しなければならないタイプの商品は、融資などの直接金融以外にはあまりなかったからだ。もちろん、クレジットカードの申込みは受け付けているが、ダイレクトメール方式が主流だ。店内における主な仕事は、カードやローンなどの申込受付や、融資相談を担当する「窓口営業(営業事務)業務」、カードやローンなどの可否を決める信用供与を担当する「与信審査(信用調査)業務」、すでに利用中の顧客の返済管理(督促と債権回収)を担当する「顧客管理(債権管理)業務」、その他の営業手続きや経理事務を担当する「総務経理事務」などである。

また、カード会社や信販会社などで、クレジットやカード提携を行なったり、加盟店開拓を行なっているような店舗では「営業推進(クレジット営業)業務」がこれに加わる。こうした「営業」「与信審査」「顧客管理」というのがクレジット会社の仕事の三つの大きな柱だ。一般の会社ならば商品を販売して、売上管理を行ない、販売代金を回収して利益を上げていくのと同様に、クレジット会社においても、まずクレジット商品を販売して、商品の売上管理を行ない、販売代金を回収するわけだ。ただし、販売から顧客管理、販売代金の回収までの流れはすべてコンピュータによって管理されており、コンピュータ抜きには仕事は成り立たないのが現状である。

また、融資業務以外は、すべて銀行振込、口座振替等のシステムで動いているため、直接現金を触ることもない。クレジット会社は ”目にみえないお金”という商品を扱っているため、どんな仕事をしているのか、なかなかわかりにくいのが実情だ。ここで、もう少し具体的にそれぞれの仕事をみていこう。「営業」の主な仕事は、新規加盟店の開拓である(ただし消費者金融は除く)。顧客である加盟店(中小企業の経営者)との人間的なつきあいを通じて信頼関係をいかに築いていくかということが重要になる。そのためには、常にお客の立場で考えること、情報収集を怠らないこと、企画提案(情報提供)を行なうこと、という積極的な営業姿勢が重要だ。「窓口営業」の主な仕事は、お客との窓口応対である。消費者金融などでは、この窓口営業が与信審査を兼務しているところが多い。サービス業の勝敗は、お客と接する最初の15秒(真実の瞬間)で決まるといわれるが、その店舗、あるいは企業の最初の印象(企業イメージ)を左右する重要な仕事である。

具体的には、商品説明やクレジットの申込受付、申込相談業務を担当する。「与信審査」の主な仕事は、クレジットの申込みにおいて問題がないかを確認する仕事だ。クレジット申込書に記載された内容と、申込者の過去の信用情報や勤務先、収入、資産背景などの整合性をチェックし、クレジットを利用できるか否かを総合的に判断する。さまざまなケースに対応して臨機応変に判断できるように、日頃から一般常識や商品知識(たとえばBMWならば、「ドイツから輸入した自動車である」というように、クレジットの申込みがあった商品名から商品内容を理解すること)や洞察力を養っておくことが重要である。「顧客管理」の主な仕事は、何らかの状況で返済遅延を起こした人の信用状況を電話で確認したり、問題を抱えた人に問題解決の道を提案するといった重要なものだ。